よく青魚のイワシ等から人間の健康に有効な成分が抽出さると注目を集めていますが、その代表格といわれるのがDHA・EPAになると思います。そもそもDHA・EPAとは何なのでしょうか?
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DHA・EPAというのは脂肪酸という化学物質に含まれている種類の名前です。DHAはドコサヘキサエン酸といい、EPAはエイコサペンタエン酸といいます。DHAやEPAは脂肪酸という一連の化学物質に属するのですが、その脂肪酸が、我々が食している油・例えばサラダ油、てんぷら油、ドレッシングのメインの成分になります。脂肪酸と一口に言ってもいろいろな種類がありまして、リノール酸、オレイン酸が集まった油を我々は食しています。他にもいろいろ種類がありまして、例えば焼肉の際に下で焼く際の油「ヘッド」というものがありますけれども、普段は固まっています。なぜ固まっているかというと、入っている脂肪酸に飽和脂肪酸が多いからです。飽和脂肪酸は固まりやすいのが特徴で、そのため牛や豚の油は硬いのです。同じように動物に入っている油でも、青魚の脂肪酸は他の動物にはあまりないDHA・EPAが多く含まれています。DHA・EPAは冷蔵庫・冷凍庫に入れても固まらない軟らかいものになります。そのように、脂肪酸の種類によって油の性質も変わってきます。油の性質が変わるとなると、食べた後の口当たり・体にどのような影響を及ぼすかということも変わってきます。それがここ最近の研究の対象になってきています。
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DHA・EPAはどういう経緯で発見されたのですか?
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昔日本ではDHA・EPAという認識が無い戦後の間もない頃、魚の油の面白い構造を「イワシ酸」と呼んでいました。その頃の最初の頃の研究ではイワシ酸は「毒」だと言われていました。なぜかというと、ネズミに魚油を食べさせると下痢を起こしたりしたからです。冷やして保存をしていれば問題ないことがその後分かったのですが、冷蔵庫の無い当時「イワシ酸は悪い」というイメージが出来てしまい、しばらく研究がされませんでした。しかし現在はエスキモーの人々や魚をたくさん食す人々が健康で病気にかかりにくいことがわかり、イワシ酸の中身DHA・EPAが利用されるようになりました。DHA・EPAの構造が分かったのはここ最近のことです。
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なぜDHA・EPAは二つセットで話されるのでしょうか?
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魚の油に含まれる代表的な脂肪酸で、構造が似ているとことで一緒に話されています。ただ最近DHA・EPAの機能の違いが分かってきたので、DHA・EPAをどのようなバランスで摂取するのが良いのかというのが最新研究の話題です。
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EPAはからだの中でDHAにもなりえるのですか?
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なりえます。ただ脳の中にたくさん入っているのはDHAです。というのは人だけ見てみると体内にEPAはあまり入っていません。特に脳にDHAが非常に多く入っています。だから脳の機能の維持にDHAが必要なのだろうと考えられているのです。ただどうして必要なのかだということがまだよく分かっていないのです。脳の記憶、思考を司っている部分は油の中の全体の3〜4割はDHAなので、非常に大切なことは間違いありません。このように極端な例は他の組織にはないのです。人間だけが特に発達している大脳の灰白質という部分にDHAが非常に多く入っているのです。だから人間独特の思考能力はDHAと非常に深く関係していると考えられています。
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DHAはからだの中で作られるものなのですか?
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体内でつくるのは難しいと思います。DHAは植物油に入っているビノレン酸から作ることは出来るのですが、効率が悪いのでたくさん摂取するには魚からとるのが一番です。魚をあまり食さない地域の人々は植物油から作ったものを摂取していますが、摂取できる量は非常に少ないです。
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DHA・EPAを摂取するのに一番適している生き物はなんですか?
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青魚と魚卵です。
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魚卵にも多いのですか?
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多いです。ただ魚の卵にはコレステロールが多いので、青魚(秋刀魚・イワシ・鯖等)が一般的だと思います。
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日本人の食生活の変化はDHA不足を生んでいるのですか?
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日本人はもともと雑多な民族で、米や海産物をたくさん摂取してきたという歴史があり、日本人にとって魚介類は大切なものです。遺伝子を調べてみると遺伝的に魚介類をたくさん摂取してきていたことが分かります。DHA・EPAの機能には、動脈硬化を防ぐ・コレステロールを下げる・中性脂肪を下げる機能があるのですが、それ以外に最近関心を寄せているのが脂肪をお腹にためるのを防ぐ働きです。私たち日本人は遺伝的に、太るとマイナス効果がでてきてストレスを受けやすい民族です。白人はあまりそういったことがありません。日本人は小太り遺伝子という遺伝子を持っていて、同じ小太りでも白人と違ってダメージを受けやすいのです。ですから、白人のようにファーストフードをたくさん食べて植物油や牛脂をたくさんとると太りやすい上、抵抗力が弱いのです。それに対して魚油や野菜は太らないですし、魚油はダイエット効果がわかってきましたので日本人にとっては大切なものです。ところが最近問題になっているのが小学生の生活習慣病として高血圧、肝臓肥大、肥満、また場合によっては成人病にかかる事例が増えてきました。欧米の食生活が入り込みすぎたことが原因だと思います。
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